こんにちは、FPの森次です。
今回は子を持つ親なら誰もが考える、子供の医療保険について考えてみます。
その前に、子供の保険っていったら、いわゆる『学資保険』ですよね?
実はこれ、大きく3つの機能にわけることができます。
1、積み立て
2、育英
3、医療
です。
この絵を見てください。
一番上が積み立て部分
真ん中が育英部分
一番下が医療部分です。
大体の場合、学資保険とはこのような仕組みで出来上がっています。
積み立て
まず、メインとなるのは積み立てでしょう。つまり学費をいかにして貯めるのかという事です。ただ、この部分に関しては以前の記事でも書いたように、学資保険にこだわる必要はありません。例えば、以前のように、まだ利率が良かった時期ですとドル建て終身保険のような商品でお金を貯めたり、最近ではジュニアNISAやつみたてNISAを活用するのもお勧めです。
育英
次に育英ですが、これは親の死亡保障のことです。終身保険などはこの機能も備えていますし、この部分は掛け捨ての死亡保障でしっかり確保しているならあえて学資保険にこだわる必要がありません。
医療
そして本日取り上げたいのは、医療保険部分です。
さて、この部分を皆様はどう考えられますか?
そもそも子供の医療費ってかかるのでしょうか?
保険適用であれば、市町村にもよりますが子供が病院にかかった費用は、約500~1000円ぐらいですよね?
その金額、保険に頼らないといけませんか?
それぐらいのために本当に必要でしょうか?
しかもほとんどの場合これは『掛け捨て』と呼ばれる保険です。
つまり、解約してもお金はかえってきません。子供が成人し保険が満期になってもお金は返ってきません。主契約の学資部分が積み立て機能であれば主契約の方からは返ってきますが、特約の医療保険部分からは返ってこないことがほとんどです。(返ってきてもほとんどの場合は元本割れです)
この医療部分ですが、たまに、学資保険に特約で自動的に付いていたりしますが、その特約部分のみカット(特約解約)することもできるということも知っておいてくださいね(保険商品によってはできないものもあります)
そしてこの子どもの医療保険。保険会社では『ドル箱』というふうにいわれていたりします(笑)
だって、子供が成人するまでに病気やけがで入院や手術をするリスクなんてしれていますからね。
大前提は、『本当にその保障がいるのか、家計の優先順位をつけよう』ということです。
例えば、お母さんの死亡保障には入ってないけどお子様の医療保険には入っているご家庭があります。お母さんは働いてないから死亡保障はいらない。子供はすぐに怪我しそうだから医療保険に入っておく。という考えなのでしょうが果たして本当にそれで良いのでしょうか?お母さんが亡くなってしまった時と、お子様がけがした時、本当に困るのはどちらでしょうか?そのように考えるとかなり優先順位低めだと思うのですがいかがですか?
ということで、子供の医療は必要か必要でないかといえば、そこまでの必要性はないのだと思います。
それでも僕自身は子供の医療保険に加入しています。
それはどういう考えで、どのように加入しているのかをお伝えしますね。
僕は、終身型の医療保険を、子供が成人するまでの間で支払い完了(買い取る)にする形で加入していて、特約として、健康祝い金という還付金を付帯しています。
これには2つのメリットがあります。
1、終身保険はご加入した時の年齢で見積もりするので、一歳年を取るごとに、支払う毎月の保険料も、生涯で払い込む保険料の累計もあがっていきます。つまり子供の時に加入しておくと結果的にかなり安い保険料ですむ。しかも10年ぐらいの短期間で支払えば(買い取り)さらに保険料累計を安く抑えられる。
2、子供の時に、例えば腎不全やリウマチなどの大きな病気を発症したら、大人になってもなかなか健康体の料金で保険に加入するのは難しくなります。これ、小児喘息とかのポピュラーな病気でも症状がひどいと同じ事が言えます。そうなってしまうまえに最低限の保障を確保する。
です。
さらに、健康祝金特約などお金が返ってくる特約をつけておくと、生涯でみれば掛け捨て保険料と同額ぐらいかえってくるものもあります。
注意点と対策をあげるなら、医療はどんどん進歩していきます。終身保険だと死ぬまで守ってもらう保険です。あまり細かな特約をつけていると時代にそぐわなくなるので、例えば入院、手術のみのようなシンプルなものをお勧めします。
あと、お勧めなのは、ガン診断一時金特約です。ガンと診断されるだけでまとまった給付金が入ってくる特約です。医療が発達すると、すぐにガンとわかる時代がくると言われていますが、そうなったときはガンと診断されるだけでもらえるこの特約、かなりもらえる可能性高くないですか?とは言っても子供のうちは、ガンになんてならないしと思われる方へ、だからこそ安くご加入できるという事を知っておいてくださいね。そして一度ご加入してしまえば生涯を保障してくれるのが終身保険です。
こういう保険に加入しておいて、将来、子供が成人したり、結婚したり、一人暮らしを始めるときに契約者を変更して、その保険をプレゼントしてあげてはいかかでしょうか?
お金を渡すと、その瞬間のみの「ありがとう」ですが、保険をプレゼントすれば、生涯にわたり感謝してくれるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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