なぜ今夫婦で組むローンの申し込みが多いのか?
こんにちわ。
最近は女性の社会進出が普通になり共働き夫婦で経済力がある家庭が増え、
住宅取得についても夫婦それぞれが2本立てローンを組むケースが増えています。
コロナの影響でテレワークなども普及していき、
住居には今まで以上にこだわる方が増えるかもしれません。
こだわればこだわるほど住宅費があがるかもしれません。
住宅ローンを借りるとき、銀行などの金融機関は、
借主の年収や仕事からこの金額までなら貸せますよという上限を計算します。
もし、欲しい家の見積額を銀行が貸してくれなかったら?
一般的な方法は4つ。
1、コストカットしていき住宅費を下げる
2、頭金を準備する
3、住宅ローン以外のローンをプラスで組む。
4、夫婦でローンを申し込む
ではないかと思います。
4についてはこちらの記事を参照下さい。
一部そのローン名がこの記事にも出てきますので合わせて読んでいただけますと幸いです
1、コストカットしていき住宅費を下げる
これは、不動産屋やハウスメーカーが当然反対してきます。
というよりそうさせないようにあらかじめ手を打ってくるでしょう。
つまり2.3.4を最初のうちに準備確認してきてるので、
なかなかあとから1に話がいくことは稀です。
具体的には、頭金は準備できるのか、ぎりぎりなら奥様の収入はあるか、
などを確認しておき、場合によっては夫婦でローンを申し込むように最初から勧めてくるでしょう。
2、頭金を準備する
これはできない人はできないですよね。
できたとしても、住宅購入時は、家電や家具代、引っ越し費用などもかかります。
手持ちの貯金だってある程度は必要です。
当初の予定より無理して頭金をいれたら、購入後に大きなリスクを背負うことになります。
このあたりは決して無理しないように
第3者(ハウスメーカー、銀行以外)に相談しライフプランを作成することをお勧めします。
3、住宅ローン以外のローンをプラスで組む。
これはとても金利が高くなるのでお勧めできません。
ということで、
最近では気軽に、夫婦で住宅ローンを申し込みケースが増えています。
銀行や不動産屋にとってはメリットですが、お客様にとってはどうでしょうか?
よく言われるのは『住宅ローン減税』をフル活用できるから、
という理由で勧められますが、是非そこは慎重に考えてください。
住宅ローンは借金です。
しかもとんでもなく大きな借金です。
簡単に勧められますがそこにはリスクがあることを理解し慎重に判断してください
ここでは一般的に考えられる2つリスクについて説明します。
1、借り換え
住宅ローンを、ペアローンもしくは連帯債務型で借りた場合、
その時点でどちらかの収入がないとか、将来借換えすることになったときは、
夫婦がそれぞれの借り入れ分をそれぞれ同時に借換えなければなりません。
また、仮にどちらか一方がローン全額を借換えることができたとしても、
もう一方は経済的利益を得たものと見なされ、贈与税が課税されることがあります。
将来借換えすることになったときは、夫婦がそれぞれの借り入れ分をそれぞれ同時に借換えなければなりません。
その時点でどちらかの収入がないとか、
団信に加入できない健康状態になっていると借換えができなくなります。
また、仮にどちらか一方がローン全額を借換えることができたとしても、もう一方は経済的利益を得たものと見なされ、
贈与税が課税されることがあります。
2、離婚
ともに住宅ローンを利用している夫婦が離婚することになると、
ローンをどう処理するかという問題に直面します。
住宅を売却して完済することに合意すれば問題ありませんが、
売却しても住宅ローンを完済できないとか、
どちらかが住宅に住み続けたいとなると解決が難しくなります。
例えば妻の持ち分を夫が買い取ることも考えられますが、
その資金を住宅ローンで調達しようとすると、
離婚届を提出する前であれば親族間売買となるため一般的には融資が承認されません。
住宅を出た者のローンは、その住宅に住まないことから、
「住宅」ローンではないとして一括返済を求められることもあります。
また無事離婚はできたものの、保証人の位置をそのままにしていることを失念していたために、
数年後に前夫の債務の返済請求が来たという例もありますので注意が必要です。
まとめ
住宅ローンは返済が長期にわたるため、将来を見据えてライフプランに合わせた選び方が大切です。
一般に夫婦共働きの場合、夫婦ともに住宅ローン控除を受けられるような借り方を考えますが、
将来夫婦どちらかが仕事を辞める可能性がないか、
夫婦とも将来にわたって働き続けるのか、
一旦育児休暇を取得してから復帰するかなど、
ご相談者によってライフプランも異なると思います。
まずはご主人一人での住宅ローンを検討し、
やむを得ず夫婦で住宅ローンを検討するときは、
しっかりと、思いを伝えたライフプランを作成し、返済計画を立て自分たちにあった形の住宅ローンを探しましょう。
夫婦で住宅ローンを検討する場合はこちらも参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。