こんにちは。ファイナンシャルプランナーの森次です。
前回のまみたん記事で、老後2000万円問題から読み解く
老後の現状把握の方法をお伝えしました。
今回は、その老後のマイナスをどのように対策していけばよいのかを解説致します。
下の図を見てください。
現役に比べ年金生活に入ると、ほとんどの人は収入が下がります。
でも生活水準は変わりません。
なので、現役世代はプラス収支でも、老後は多くの人がマイナス収支になります。
仮に95歳まで生きたとしたら65歳から95歳まで30年間貯蓄残高が減り続ける人生です。
現状把握の結果、老後2000万円足りないと言うことは、30年で割り算すると、
毎年約67万円ずつ足りないという事になります。
それを頑張って、今から貯めていき、退職金なども含めて
何とか65歳の時点で2000万円の預貯金を作ったとしたら?
一体どういう老後を迎えるのでしょうか?
2000万円の預貯金が30年間毎年67万円ずつ減り続ける人生を歩んでいくという事です。
想像しただけでもぞっとしませんか?
なので、預貯金だけの対策方法はお勧めできません。
老後の対策には必ず資産運用が必要です。
ここで、67万円を7%で割り算してみます。
すると957万円です。
銀行など、どこでも買える、
世界全体に分散する定番的な外国株式インデックスファンド
という投資信託の過去40年間の平均利回りが約7%です。
仮に、957万円の外国株式インデックスファンドを
65歳時点で保有していたとして、過去の平均利回りからして、
この先も7%で運用される可能性が高いですよね?
957万円の7%は67万円ですから、
1年間で約67万円資産が増える事になります。
そして増えた分だけ解約したらどうでしょうか?
その67万円を財源にその年は生活できますよね。
そして元金だった957万円の外国株式インデックスファンドは
変わらず保有しているので、また次の年も7%で運用されたら?
67万円を生み出して、その分だけ解約してまた生活できますよね。
これを繰り返していけば、資産を減らさずに何歳まででも生きていけます。
もちろん実際の株価は上がり下がりしますし、解約時に税金だってかかりますから
この話は現実的ではありません。
けれどもただ預貯金で準備するよりは良いと思いませんか?
ここで重要なのは、取り崩し運用をし続けながら、
なるべく資産寿命を延ばしていくことです。
そのためには、今のうちから少しでも資産運用の経験値を積み上げていき、
65歳時点でちゃんと成功体験を持っておくことです。
そのためには早く始めて長く続けることが最重要です。
実際に外国株式インデックスファンドを20年以上保有したら、
どの年代であってもマイナスになっていないというデータもあります。
そして、長く続けるには、ライフプランを作成し、
ちゃんと目的を持った資産運用をしておくことです。
資産運用は時間を使えば使うほど有利になります。
早く始めて長く持つことが1番安全です。
是非、自身の資産形成の中に取り入れてみてください。
弊社では、住宅購入前の無料ヒアリングの中で、
ライフプラン作成とその目的に合わせた資産運用のアドバイスも行っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。