投資で失敗しないために!絶対必要な知識、プラスサムゲームとは!?

今回は、投資で失敗しないために、まず知ってほしい基礎的な知識について解説します。

投資と投機の違いってわかりますか?

日本人の場合、学校で習ってこなかったので、投資を間違った形で理解している方が沢山います。その多くのパターンが、投資を投機ととらえる人たちです。

プラスサムゲーム、ゼロサムゲーム、マイナスサムゲームはご存じでしょうか?

 


マイナスサムゲーム

いわゆるギャンブルと言われるものは大体これです。競馬、パチンコ、宝くじ・・・。
みんなが出しあったお金を、まず胴元がいくらか持っていきます。その後、場に残っているお金をみんなで分け合う考え方です。もちろん均等にわけるのではなく、勝負に勝つ人が多く持っていくわけですが、全員が出した分すべてを最初っから還元されないことは決まっています。ちなみに、還元率は、宝くじ46.8%、競馬74.1%、パチンコ85%ぐらいと言われています。

 

 

ゼロサムゲーム

FXや株の先物取引などがこれに当たります。ディアや雑誌を賑わす、一攫千金当てた人たちのストーリーは、これに当たることが多いです。
みんなで出しあったお金をみんなで分配する仕組みです(正確にはわずか数%の手数料を胴元がもっていく場合がありますが)
つまりFXで1億円儲けた人の話をメディアが取り上げていたら、それはみんなのお金1億円がその人に流れたということなので、その裏では、お金を減らした人たちがいて、その合計額が1億円はあるということです。
そして、このゼロサムゲームは、取り囲む人たちが商売をしやすいので、よく雑誌や書籍、メディアやブログなどで話題になります。
メディア・・・派手な儲け話やサクセスストーリーは視聴率が稼げるし映像映えしやすいですよね。

 

ゼロサムゲームが商売につながる分野

雑誌・・・タイミングで売り買いする仕組みですから、その時々の世の中を描写していれば記事は書けます。コロナがきたから円高になるとか、こういう銘柄の株価は下がるとか、ニュースさえあれば書く記事に困りませんので非常にビジネスしやすいですよね。


書籍・ブログ
・・・時間をかけず短期で稼げるのでゼロサムゲームにはプロが沢山参入しています。そしてプロは、場に沢山お金があったほうが勝ったときのリターンが大きいわけですから、より多くの人たちに参加してもらいたいと考えますよね。そのため、広報活動などを積極的に行い、結果ブログや書籍などにもよく登場します。

証券会社などの金融機関・・・売り買いして手数料を稼ぐ証券会社なども、投機の方が都合良いですよね。最初からタイミングを見計らって売買することが目的なのですから。


これらの理由から巷にはゼロサムゲームの情報が溢れています。逆に地味で時間がかかる投資の情報はあまり出ません。

そして、これらの広報活動において、あきらかにゼロサムゲームつまり『投機』であっても、『投資』と表現する人たちが圧倒的に多く、日本人の多くは投資=投機と思っているようです。

常に、この投機の分野にはファンがいて、時代が変わっても、その時々のブームがあるのも特徴です。近年では、民主党政権下で円高が進んだ時にFXが流行り、アベノミクスによる急激な株価上昇で株の先物取引デイトレーダーなどが取り上げられ、最近では仮想通貨が爆発的に流行りました。
ただ、このゼロサムゲームはプロと戦わなくてはいけない世界なので、宝くじを買ったり、競馬をしたりとギャンブルに使う感覚で、なくなってもいい金額に抑えればいいのですが、それ以上の金額を投じる時は注意が必要です。




プラスサムゲーム

ここまでマイナスサムゲームとゼロサムゲームを説明してきましたが、ここからがいよいよプラスサムゲーム、つまり投資についてです。

プラスサムゲームとは、みんなで出しあったお金をしっかりと増やしていき、増えたお金をみんなで分配しましょうねという考えです。例えば株式投資。株というのは企業がお金を集める行為です。その集めたお金を使い、企業は設備投資や人材確保をし、企業を成長させます。すると企業の利益は拡大し、株主に還元される配当金も増えるというわけです。なので、最初っからその株自体を売り抜くという前提ではなく、しっかりと企業に成長してもらい、成長した果実を受け取るという目的の株式投資であれば、プラスサムゲームです。

投資とはそもそも、将来の利益のために今の金銭を投じる行為ですから、時間を使って将来の資産形成を行うことです。時間を使うわけですから、長く成長する場所に投じることが必須になります。

まとめると、時間を使い、成長する場に金銭を投じ、その成長した果実を受け取り資産形成する行為。これがプラスサムゲームであり、投資です。



 

ESG投資とは?

プラスサムゲームのわかりやすい例として、ESG投資というものがあります。
環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことです。これらに配慮した企業は、社会にとって優良な企業ですよね。
こういった企業が成長していけば社会が良くなると思いませんか?つまりみんなのお金をこういう企業に集めて、こういう企業に成長してもらい、成長の果実を受け取れば、結果、社会も良くなっていきますよね。今では、世界中の多くの投資家や投資機関、運用会社が賛同し、近年では、我々の年金を運用している機関GPIF(年金積立金管理運用独立法人)もESG投資を行っています。

まとめ

いかがだったでしょうか?少しは投資に対するイメージが変わりましたか?
昨今では、iDeCoや積み立てNISAなど、長期・分散・積み立て投資が、我々の生活にも身近なものになってきました。2022年にはこれらが拡張され、さらに注目されたり、使いやすくなります。ただ、巷には間違った情報や誘導が沢山あります。

iDeCoや積み立てNISAの最大の欠点は、ずっとフォローしてくれる担当者がいないことです。

間違った情報を受け取らないよう注意しましょう。大切なのは、時間を使った投資『プラスサムゲーム』を行っていくことです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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